ソニー生命と明治安田生命の学資保険を徹底比較!FPが教えるそれぞれの特徴

現在は貯蓄性のある学資保険が大人気です。

貯蓄型の学資保険に加入すると、受け取り総額が保険料支払総額を上回ります。

数ある商品の中でも、トップクラスの人気を誇るのが、ソニー生命と明治安田生命の学資保険です。

どちらも110%に近い返戻率をほこり、10~20万円以上も得します。

しかし、両商品ともプラン内容や返戻率などが似ているため、どちらを選ぼうかと悩んでいる方が多いはずです。

そこで本記事では、ソニー生命と明治安田生命学資保険のメリット・デメリットや保険料などを比較していきます。

記事を読み終えた時、あなたに合った学資保険が分かるでしょう。

貯蓄性の高い学資保険がトレンド

多くの保険会社が学資保険を販売していますよね。

「いったい、どれを選べばいいのやら」と悩んでいる方もいるはず。

でも、学資保険は大きく2種類に分けられるんです。

・貯蓄型
・保障型

簡単に特徴を説明すると、保障型はその名の通り保障内容が充実した学資保険。

保険料払い込み免除の他、育英年金や子ども医療保障などが付帯されています。

保障内容が充実しているものの、返戻率は100%を下回る(元本割れ)のです。

そのため、受け取り総額が保険料支払い総額を下回ります。

そして、貯蓄型は返戻率が100%を超える学資保険のことです。

受け取り総額の方が多くなりますが、保障内容は保険料払い込み免除のみ。

学資保険を選ぶ際は、まずはどちらのタイプにするのか決めると、効率的に選べます。

今人気なのは、貯蓄型の学資保険です。

雑誌やネットの学資保険ランキングを見ても、上位を占めるのは貯蓄型ばかり。

その中でも、12の人気を争うのが本記事で見ていくソニー生命と明治安田生命の学資保険です。

マイナス金利の影響で、元本割れを起こす貯蓄型が続出していますが、この2商品は非常に高い返戻率を誇っています。

次の項からは、それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを見ていきます。

返戻率の高さだけではなく、祝い金の受け取り時期や保険料払い込み期間などを考慮して、あなたに合ったものを選べるようになりましょう。

ソニー生命学資保険の概要

ソニー生命の学資保険は、数多くのランキングで1位に輝いています。

返戻率の高さは間違いなくナンバーワンです。

よく返戻率が高いだけ、と誤解されますが、設定可能受け取り総額や保険期間などトータルバランスに優れています。

そんなソニー生命学資保険は、学資金受け取り時期が異なる3つのコースが用意されているのです。

【Ⅰ型】

大学進学時の他、中学と高校入学時にも学資金を受け取れます。

受け取り時期は満期によって次の通りになります。

・17歳18歳満期:12歳+15歳+17歳または18歳
・20歳22歳満期:12歳+15歳+18歳+20歳または22歳

受け取り金額は、12歳15歳時は満期金額の30%、17または18歳と20歳または22歳は満期金額の100%となります。

受け取り時期が早いこともあり、返戻率は3つのプランの中で一番低いです。

【Ⅱ型】

大学進学時に重点を置いたプランです。

受け取り時期は次の通りです。

・17歳18歳満期:17歳または18歳
・20歳22歳満期:18歳+20歳または22歳

大学入学時にかかる莫大な費用に備えたい方におすすめです。

返戻率は3プランの中で2番目に高くなります。

【Ⅲ型】

一番人気のあるプランがⅢ型。

というのも、Ⅲ型が最も返戻率が高くなるからです。

Ⅲ型は22歳満期のみで、大学入学の年から満期まで毎年1回ずつ計5回学資金が支払われます。

毎年の受け取り金額は満期金額の40%。

大学入学時だけではなく、毎年かかる費用にも備えたい方におすすめです。

明治安田生命学資保険の概要

明治安田生命の学資保険「つみたて学資」もまた大人気商品です。

発売されたのは2016年10月とつい最近ながらも、契約件数は100万件突破しています。

つみたて学資が人気の理由もまた、高い返戻率です。

契約条件によっては、ソニー生命学資保険よりも返戻率は高くなります。

シンプルな内容も魅力的で、つみたて学資はプランが1つしかありません。

学資金は大学入学の年から毎年1回計4回支払われます。

また、子どもが15歳の時までに保険料の支払いが終了するのも大きな特徴です。

ソニー生命学資保険の良い点と残念な点

ソニー生命学資保険のメリットとデメリットを見ていきます。

トップクラスに高い返戻率の他、家庭に合ったプランを選べる、早生まれでも確実に入学前に学資金を受け取れるなどのメリットがあるのです。

魅力盛りだくさんですが、いくつか知っておくべきデメリットもあります。

ここからは、ソニー生命学資保険の良い点と残念な点を解説します。

ここがすごい1:ナンバーワンの返戻率!

ソニー生命のⅢ型に加入したら、契約内容にもよりますが、返戻率108%を超えることもあります。

返戻率の高さは貯蓄性の高さを意味するのです。

例えば、受け取り学資金総額200万円で返戻率108%なら、支払い保険料総額は約180万円で収まります。

積立金額よりも約20万円も多く受け取れるのは大きな魅力。

特に注目したいのが18年払いにした時の返戻率です。

基本的に保険料の払込期間が長くなるほど、返戻率は低くなります。

しかし、毎月の保険料負担を減らすために、18年払いにしたい方もいるでしょう。

貯蓄性を求めつつ、毎月の保険料を抑えたい方には、Ⅲ型がおすすめです。

30歳男性が0歳の子どものために18年払いで加入した場合、返戻率は104.6%にもなります。

他の商品は払込期間を短くして、104~105%の返戻率なのに、ソニー生命なら18歳払いで同等の返戻率を実現できるのです。

これは非常に大きな魅力だと思います、

また、以前は返戻率110%を超える学資保険商品は多々ありました。

しかし、すでに述べたようにマイナス金利の影響で、全ての保険商品の返戻率が下がったのです。

貯蓄型でありながらも、元本割れを起こす商品が多々ある中、ソニー生命の返戻率は断トツナンバーワン!

この貯蓄性の高さこそが、一番の人気の理由です。

ここがすごい2:契約内容は柔軟に決定できる

学資保険は返戻率の高さにだけ注目して選ぶべきではありません。

学資金受け取り時期や保険料払い込み期間、そして受け取り総額などもチェックする必要があるのです。

家庭によって理想の学資保険内容は違うので、選択肢が豊富な商品を選ぶといいでしょう。

ソニー生命の学資保険は、高い返戻率に加えて、たくさんの選択肢があります。

以下が保険期間や設定可能受け取り総額などです。

・プラン:Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型
・保険期間:17歳、18歳、20歳、22歳
・保険料払い込み期間:10歳、15歳、17歳、18歳、20歳、22歳
・受け取り額資金総額:50万円~2,600万円
・保険料払い込み方法:月払い、半年払い、年払い

プランによって、選べる保険期間や保険料払い込み期間は異なります。

ただ、これだけ選択肢が豊富なので、家計や目的に合ったプラン作りは行えるでしょう。

例えば、留学準備もしたい方は20歳・22歳満期を選び、私立や医学部進学に備えたい方は受け取り額資金総額を多めに設定するといいですね。

このように、用意されたいくつもの選択肢から、1つずつ選んでオーダーメイドの学資保険を作れるのは大きなメリットです。

ここがすごい3:早生まれでも安心!大学入学前に学資金を受け取れる

どの学資保険にも共通する役割が、大学入学時にかかる費用に備えるということ。

大学入学時は、約80~130万円の費用がかかります。

これだけの金額をポンッと支払うのは難しいですよね。

だからこそ、長期にわたって計画的に貯蓄する必要があり、その役割を担っているのが学資保険なのです。

しかし、せっかく学資保険で積み立てていても、肝心の大学入学前に学資金を受け取れないことが多々あります。

その理由は、学資金の支払日は誕生日ではなく、契約日を基準としているからです。

例えば、10月10日生まれの子どもが11月3日に学資保険に加入したとします。

すると、学資金が支払われるのは18歳の誕生日を迎えた後の、11月3日になるのです。

この仕組みを理解すると、早生まれの子どもは大学入学前に学資金を受け取れない可能性が高いと分かりますよね。

実際に入学以降に学資金を受け取ったケースは多々あります。

ソニー生命は、誰もが確実に入学前に学資金を受け取れるよう、17歳満期を用意しています。

早生まれの子どもでも、17歳満期を選べば安心ですね。

ここがすごい4:ライフプランナーと無料で相談できる

ソニー生命保険のユニークな点は、契約前に必ずライフプランナーと面談することです。

ライフプランナーとは、保険や金融などへの理解が深いプロフェッショナルで、FPみたいなもの。

ソニー生命のライフプランナーの中には、生命保険と金融について高い知識を持っている人だけが入れる国際組織MDRTの会員も多いです。

そんなライフプランナーが、ライフプランや家計などを考慮して、最適な学資保険プランを考えてくれます。

相談は不要と思われる方も多いですが、教育資金は人生支出の大きな割合を占めます。

そのため、住宅/車ローンやライフプラン、世帯年収などを考慮して、用意金額と時期を決めなければいけないのです。

何より学資保険の保険料は10年以上にわたって、固定費のように出ていきます。

途中解約した場合、積立金額の一部しか戻ってこないので、負担なく払い続けられる保険料にしなければいけません。

このように学資保険に加入する際は、

・世帯収入
・ライフプラン
・ローン状況
・毎月の保険料

など考えるべきことがたくさん!

自分たちで考えるのが難しい保険設計を、ライフプランナーが手助けしてくれるのです。

また、家計の節約術や税金などについても教えてくれます。

【よく読まれてる人気No1記事】

無理な勧誘はなく、無料で役に立ちまくりの相談ができるのは、どう考えてもお得ではないでしょうか。

ここがすごい5:倒産リスクが低い

加入していた保険会社が倒産!今はあり得ないと思うかもしれませんが、10年後20年後は分かりません。

実際にこの20年ほどで、多くの保険会社が倒産しています。

保険会社が倒産しても、契約内容は完全に消滅しません。

引き継いだ保険会社が積立金の支払いを行ってくれますが、高確率で受け取り額は予定より少なくなるでしょう。

どんなに返戻率が高い学資保険でも、会社が倒産すれば元本割れすること間違いなし。

そのため、倒産リスクが少ない保険会社を選び抜く必要があります。

保険会社の健全性をチェックする指標の1つに、「ソルベンシー・マージン比率」があります。

これは、大震災や株の大暴落など予想の範囲を超えたリスクに対応する支払い余力のことです。

ソルベンシー・マージン比率が高いほど、保険会社の支払い能力は高いと言えます。

行政指導ラインは200%以下ですが、一般的に400%以上の保険会社は安全性が高いです。

そして、ソニー生命保険会社のソルベンシー・マージン比率は、2018年度末で2,590.5%と、文句のつけようがない数値となっています。

ソルベンシー・マージン比率はあくまでも指標の一部ですが、ソニー生命の経営基盤は極めて安全でしょう。

ここが残念1:シンプルすぎる保障

返戻率の高い学資保険の宿命ですが、ソニー生命学資保険は保障内容が手薄です。

主契約についているのは、契約者の万が一に備えた保険料払い込み免除のみで、付帯できる特約も一切ありません。

徹底的に無駄を省いているからこそ、トップクラスに高い返戻率を実現できています。

しかし、シンプルな保障内容が物足りないと感じる方もいるでしょう。

学資保険である程度の保障にも備えたい方は、他の商品に目を向けるといいかもしれません。

ここが残念2:返戻率の高さが目立つのはⅢ型だけ

ソニー生命学資保険で、大きな魅力を放っているのはⅢ型です。

Ⅰ型やⅡ型も返戻率100%さえ超えますが、他の商品に大きな差をつけているとは言えません。

以下が30歳男性が受け取り学資金総額200万円で加入した際の返戻率です。

・Ⅰ型:約101.7%
・Ⅱ型:約104.8%
・Ⅲ型:約107.2%

やっぱりⅢ型の返戻率が断トツですね。

Ⅱ型も返戻率は高い方ですが、同じくらいの返戻率の商品はいくつかあります。

つまり、ソニー生命学資保険の最大の魅力である高い返戻率を得るためには、Ⅲ型を選ぶ必要があるのです。

ただ、Ⅲ型は4年間の大学生活にバランスよく備えるものであり、なかには入学年に重点的に備えたい方もいるでしょう。

特にⅢ型は、毎年基準額資金と同額が支払われます。

入学時期に100万円受け取りたければ、受け取り総額400万円にもなり、保険料がかなり高くなるのです。

そのため、入学年度と満期だけに重点的に備えたい方には向いていません。

これはソニー生命学資保険のデメリットでしょう。

3.紙の資料請求はできない

ソニー生命学資保険に興味を持った方は、とりあえず紙の資料請求をして、じっくり検討しようと考えているはずです。

しかし、ソニー生命では紙の資料請求を行っていません。

詳しく内容を知りたい方もまた、ライフプランナーと相談をする必要があるのです。

ライフプランナーとの面談は、特に加入する意思がなくとも行え、相談だけでも可能。

忙しい方は30分ほどで終えることもできます。

ただ、軽い説明だけ受けるために、ライフプランナーに来てもらうのは面倒と感じる方もいるかもしれません。

前向きに検討している方は問題ないでしょうが、少し興味を持っただけの方にはデメリットになるでしょう。

まずは公式サイトやネット記事、雑誌などでじっくり検討してみるといいですね。

明治安田生命学資保険の良い点と残念な点

明治安田生命つみたて学資もまた、高い返戻率の他、高額割引や保険料払い込み期間などでメリットがあります。

一方、知っておくべきデメリットも3つあるのです。

ここからは、明治安田生命つみたて学資のメリット・デメリットを解説します。

ここがすごい1:4年間の大学生活に備えられる

つみたて学資は、大学入学年から3回+満期金の計4回学資金が支払われます。

大学生活にかかる費用に備えたい方におすすめです。

また、受け取り総額は200万円もしくは300万円と、比較的高めなのもいいですね。

200万円なら毎年50万円、300万円なら毎年75万円受け取れます。

75万円も受け取れば、他の貯金などと合わせると、大きな負担なく入学費や授業料を支払えるでしょう。

学資保険では大学入学時の費用だけに備えればいい、と考えられがちですが、入学後も毎年まとまった費用が発生するのです。

年々増加する授業料や仕送り、サークル代、交際費、留学費用などなど。

費用が最もかかるのは初年度ですが、それ以降の費用対策も必要です。

ここがすごい2:高額割引で返戻率はもっと高くなる

明治安田生命つみたて学資は、高額割引を用意しています。

基準保険金額75万円(受け取り総額300万円)以上が適用され、返戻率が高くなるのです。

受け取り総額200万円でも、返戻率102~104%と高いですが、300万円を選ぶことで返戻率は104~105%を超えます。

さらに、契約時に保険料を一括で支払うと、返戻率は109%も実現可能。

一括払いは難しくとも、受け取り総額300万円のプランを選ぶのがおすすめです。

ここがすごい3:高校入学までに払い込みは終了

つみたて学資の大きな特徴の1つに、保険料の払込期間は遅くとも15歳までに終了するということ。

選べる払込期間は契約時の子どもの年齢によって、次の通りになります。

・0~2歳:10歳・15歳
・3~6歳:15歳

早めに保険料の支払いを終えることで、保険会社はより多くのお金を運用に回せます。

それゆえに返戻率が高くなるのですね。

また、高校入学前までに保険料の支払いを終わらせるのは、とても理想的です。

というのも、中学までなら教育費は大きな負担になりません。

一方、高校からは授業料が発生し、教育費も本格化します。

中学までは公立なら授業料がかからなければ、毎月児童手当も支払われますよね。

児童手当を学資保険の保険料にあてれば、中学卒業までに大きな負担なく支払いを終えられます。

早めに支払っておくことで、余裕をもって高校と大学時代を迎えられますよ。

ここがすごい4:大学受験前に確実に学資金を受け取れる

つみたて学資もまた、大学入学前に学資金を受け取れるように工夫しています。

学資金の支払時期は以下の通りです。

・子どもの誕生日が4月2日から10月1日:満18歳、19歳、20歳を迎えた後の10月1日
・子どもの誕生日が10月2日から4月1日:満17歳、18歳、19歳を迎えた後の10月1日

つみたて学資では、契約日ではなく10月1日に学資金を支払うのですね!

早めに学資金を受け取ることで、推薦など早めに支払いが必要となる入試にも対応可能。

また、一般入試や私立入試費用にも学資金を使えるのは嬉しいですね。

地元の大学の他、他都道府県の大学を受験する場合、交通費や宿泊費などもかかり大きな出費になります。

大学入学費用の他、受験費用にも学資金を使えるのは大きなメリットです。

ここがすごい5:学資金は据え置きできる!

つみたて学資なら、学資金を受け取る必要がない年は、そのまま据え置けるのです。

据え置き続けることで、返戻率が高くなれば、無駄使いする可能性もなくなります。

例えば、大学2年生の時の学資金は据え置いて、3年生から4年生にかけての就活費用や大学院入学費用などに使えます。

据え置き期間は満期日から5年が限度なので、大学卒業後のためにとっておくことも可能です。

ここが残念1:契約できるのは6歳までの子どもと45歳までの大人

つみたて学資は保険料支払い終了が、遅くとも15歳までに終了するため、契約可能年齢が狭いです。

契約できる子どもの年齢は0~6歳、大人は18~45歳まで。

また、契約する子どもの年齢が遅くなると、保険料負担も大きくなります。

0歳と6歳で契約するのでは、毎月の保険料が1万円以上も変わるのです。

つみたて学資に興味のある方は、早めに検討するようにしましょう。

そうしなければ、保険料負担が大きくなり、最悪の場合は加入できなくなります。

ここが残念2:毎月の保険料が負担になるかも

学資保険の返戻率を高くするには、保険料の払込期間を短くすればいいです。

そうすることで、保険会社はより長い期間保険料を運用できます。

ただ、何も考えずに払込期間を短くすると、学資保険中途解約の原因となります。

払込期間を短くするということは、毎月の保険料負担が大きくなるということ。

簡単な例えですが、200万円を5年かけて支払うのと、10年かけて支払うのとでは、5年の方が毎月の支払額は高くなりますよね。

つみたて学資は、遅くとも15歳までに保険料の支払いを終えなければいけません。

つまり、18歳払いよりも毎月の保険料負担は大きいのです。

子どもの年齢にもよりますが、家庭によっては毎月の保険料が負担になるかもしれません。

ローンの支払いや毎月の家計のやり取りをしながら、毎月1万5千円から2万円以上が固定費のように出ていきます。

それが負担になりそうなら、他の学資保険で安全に積み立てるといいでしょう。

ここが残念3:クレジットカード払いできない

学資保険に加入すると、毎月1万円以上のまとまったお金を、10年以上に渡って支払うことになります。

普通に口座引き落としするのもいいですが、クレジットカード払いにすれば、多くのポイントが貯まるでしょう。

そのため、保険会社の中にはクレジットカード払いを用意しているところもあります。

しかし、明治安田生命とソニー生命はクレジットカード決済ができません。

クレジットカード払いでポイントを貯めたい方にはデメリットとなります。

ソニー生命と明治安田生命学資保険に共通するメリット

それぞれの良い点と残念な点を見てきましたが、ここでは2つの商品に共通する2つのメリットを紹介します。

1.保険料払い込み免除

シンプルな保障内容の、ソニー生命と明治安田生命の学資保険には、保険料払い込み免除が主契約に含まれます。

これは契約者が死亡、もしくは所定の高度障害状態になった時、その後の保険料の支払いが免除される保障です。

もちろん学資金は予定通り受けられます。

保険料払い込み免除のおかげで、親に万が一があっても、子どもは大学進学を諦める必要はないのです。

親からしても、とても安心できる保障ですよね。

ほとんどの学資保険に保険料払い込み免除はありますが、たまに特約扱いになっている商品もあります。

2.生命保険料控除で節税できる

学資保険は生命保険に分類されるため、生命保険料控除の対象になります。

生命保険料控除とは、年末調整や確定申告で申請すると、その年の所得税と住民税が軽減される制度です。

生命保険料控除の種類は3種類で、学資保険は「一般生命保険料控除」に分類されます。

一般生命保険料控除は、終身保険や定期保険なども含まれます。

また、契約年によって旧制度と新制度に分類されますが、ここでは新制度で話を進めていきましょう。

控除額は年間払い込み保険料によって異なりますが、年間8万円以上支払うと、所得税4万円・住民税2万8千円控除されるのです。

毎年6万8千円の節税できるのは嬉しい限り。

所得税率と住民税率が10%の場合、実際の還付金は6,800円です。

年単位で見ると小さな額ですが、15年間で10万2千円にもなります。

学資保険とは長い付き合いになるので、毎年忘れずに申請しましょう。

申請方法は簡単で、会社員の方は年末調整の時期に、保険会社から送られてくる保険料控除証明書と必要事項を記入した保険料控除申告書を会社に提出するだけ。

自営業の方は、保険料控除証明書を持って確定申告時に申請します。

ソニー生命と明治安田生命学資保険を徹底比較!返戻率と保険料のシミュレーション

ここまで見てきて、ソニー生命と明治安田生命の学資保険は、とても似ていると思う方が多いはずです。

「どちらがいいの?」と悩んでいる方のため、まずは両商品の特徴を表で比較し、その後に保険料と返戻率のシミュレーションをしてみましょう!

ソニー生命と明治安田生命学資保険の内容比較

ソニー生命Ⅰ型 Ⅱ型 Ⅲ型 明治安田生命
学資金受け取り時期 ・12歳、15歳、17歳もしくは18歳

・12歳、15歳、18歳、20歳もしくは22歳

・17歳もしくは18歳

・18歳、20歳もしくは22歳

18歳、19歳、20歳、21歳、22歳 18歳、19歳、20歳、21歳
受け取り総額 50~2,600万円 50~2,600万円 50~2,600万円 200万円、300万円
契約可能年齢 子ども:0~1歳 子ども:0~3歳 子ども:0~3歳 子ども:0~6歳

大人:18~45歳

保険料払い込み期間 10歳、15歳、17歳、18歳 10歳、15歳、17歳、18歳、20歳、22歳 10歳、15歳、17歳、18歳 10歳、15歳
保険料払い込み回数 月払い、半年払い、年払い、一括払い込み 月払い、半年払い、年払い、一括払い込み 月払い、半年払い、年払い、一括払い込み 月払い、半年払い、年払い、一括払い込み
保険料払い込み方法 口座振替

店頭振込

口座振替

店頭振込

口座振替

店頭振込

口座振替

店頭振込

保障内容 ・保険料払い込み免除

・子どもの死亡給付金

・保険料払い込み免除

・子どもの死亡給付金

・保険料払い込み免除

・子どもの死亡給付金

・保険料払い込み免除

・子どもの死亡給付金

ソニー生命と明治安田生命学資保険の返戻率と保険料をシミュレーション!

ここでは、大多数の方が気になっている返戻率と保険料のシミュレーションをしたいと思います。

契約内容は次の通りです。

【契約内容】

・男性30歳
・子ども0歳
・受け取り総額:300万円
・保険料払い込み期間:10歳
・保険料払い込み回数:月払い

そして、シミュレーション結果はこうなりました。

【明治安田生命】

・返戻率:105.7%
・毎月の保険料:23,640円

【ソニー生命Ⅲ型】

・返戻率:107.2%
・毎月の保険料:23,310円

返戻率は1.5%ほど異なります。

これがどれだけの差をもたらすかというと、ソニー生命は受け取り総額300万円なのに対し、支払総額は2,797,200円支払うので、202,800円得します。

明治安田生命は支払総額2,836,800円なので、163,200円得するのです。

ソニー生命と明治安田生命では約4万円の差があります。

しかし、必ずしもソニー生命学資保険の方が優れているわけではありません。

実は、大学入学年の受け取り金に注目すると、明治安田生命の方が合っている人もいるのです。

詳しくは次の項で見ていきましょう。

ソニー生命学資保険がおすすめなのはこんな人!

ソニー生命の学資保険は、学資保険に保障を求めない方には、誰にでもおすすめできます。

そもそも、学資保険で子どもの医療保障などをつける必要はないでしょう。

各自治体は子どもの医療費助成制度を用意しているので、医療費はほとんどかかりません。

保障型の学資保険を求めている方でも、まずはお住いの自治体の制度を確認してみてください。

調べてみた後では、保障はいらないと思うかもしれませんよ。

さらに具体的におすすめの人を挙げるなら、Ⅲ型を選べる方です。

つまり、4年間の大学生活にバランスよく備えたい方は、ぜひソニー生命学資保険を前向きに検討してください。

何と言っても、ソニー生命学資保険の魅力は、圧倒的に高い返戻率です。

そして、その高い返戻率を実現できるのはⅢ型のみでした。

Ⅲ型を選びつつ、年払いや保険料払い込み期間を短くできる方は、ソニー生命がぴったりです。

その他にも、ソニー生命学資保険は次のような人に向いています。

・貯蓄性が何よりも重要
・豊富な選択肢から自分に合ったものを選びたい
・プロと一緒に保険プランを作りたい

トータルで見ても素晴らしい商品なので、一度はじっくりと検討してみてください。

明治安田生命学資保険がおすすめなのはこんな人!

明治安田生命つみたて学資は、ソニー生命学資保険Ⅲ型と似ていて、返戻率も負けています。

「じゃあ、ソニー生命の方がいいじゃん」と思う方もいるでしょうが、そんなことはありません。

明治安田生命つみたて学資がおすすめなのは、貯蓄性重視で大学入学時の学資金もしっかりと受け取りたい人です。

ソニー生命Ⅲ型は学資金受け取り回数が5回で、すべて均等に支払われます。

受け取り総額300万円で加入すると、毎年60万円しか支払われません。

一方、つみたて学資は受け取り回数が4回です。

受け取り回数こそ1回少ないですが、毎年の学資金額はソニー生命より手厚くなります。

同じ受け取り総額300万円でも、つみたて学資なら入学前に75万円受け取れるのです。

たった15万円の違いと思われるかもしれませんが、これはとても大きな差を出します。

15万円違うだけで、大学受験費用をサポートできれば、一人暮らし準備費用などにも使えるのです。

このように、毎年の学資金額を手厚くしたい方には、明治安田生命つみたて学資がおすすめ。

他にも、以下のいずれかに該当する方は、つみたて学資を検討しましょう。

・貯蓄性を重視
・推薦入試前に学資金を受け取りたい
・何としても高校入学前までに保険料支払いを終えたい

つみたて学資もまた良い商品なので、じっくり検討する価値は十分にあります。

ソニー生命と明治安田生命学資保険おすすめの契約内容!

特徴やおすすめの人が分かったところで、おすすめのプラン内容を解説します。

結論から言うと、どちらも返戻率を高めるように加入するのがベスト。

つまり、以下のように保険料払い込み期間は短くして、保険料はまとめ払いしたほうがいいのです。

・保険料払い込み期間:10歳もしくは15歳
・払い込み回数:年払い

理想は10歳までに支払いを終えることです。

早めに終わらせておけば、高校受験費用と保険料が被ることはありません。

多くの子供が、中学入学後から塾通いを始めています。

塾費用と保険料の重なりを防ぐという意味でも、10歳払いはおすすめ。

もし保険料が負担になりそうでも、可能な限り15歳払いを選ぶようにしてください。

高校前に保険料の支払いが終ると、精神的にも経済的にも余裕が生まれます。

もちろん、短期払いと18歳払いでは返戻率と支払総額も大きく異なります。

ソニー生命Ⅲ型の場合、10歳払いで返戻率107.2%ですが、18歳払いだと103.8%にまで下がるのです。

払込総額で換算すると、約10万円も変わります。

2商品とも返戻率の高さが売りなので、返戻率が高くなる加入しましょう。

ソニー生命と明治安田生命学資保険の加入方法

ソニー生命と明治安田生命学資保険に加入したいものの、公式サイトには詳しい加入の流れが記載されていません。

そこでここでは、分かりやすく加入の流れを解説したいと思います。

ソニー生命の場合、先に説明したようにライフプランナーとの面談が必須です。

公式サイトにある「相談申し込みフォーム」から相談申し込みをしたら、指定日時にライフプランナーが自宅に来ます。

そこで説明を受けたり、保険プランを作ったりして、納得いったら契約へと移るのです。

明治安田生命つみたて学資も基本の流れは同じ。

まずは公式サイトから資料請求を行います。

最新の情報を確認して、本格的に加入を検討するのなら、無料の相談の実施です。

相談予約もまた公式サイト上から行え、実際に明治安田生命の社員と話し合いをします。

保障内容に満足したら、契約となるのです。

これらは直接保険会社に連絡して加入する方法ですが、保険ショップや無料FP相談などの代理店を活用することもできます。

保険代理店を使うメリットは、中立な立場のコンサルタントと無料で保険相談できて、面倒な手続きは代理で行ってくれることです。

複数の保険に加入している方は、一度代理店で学資保険の相談がてら、保険の見直しをするといでしょう。

ただし、多くの保険代理店は明治安田生命の商品こそ扱っていますが、ソニー生命は取り扱いしていません。

ソニー生命学資保険に加入したい方は、個人で申し込みをする必要があるでしょう。

ソニー生命・明治安田生命学資保険の保険料が払えなくなった時の対処法

今は経済的に問題がなくとも、5年後10年後は分かりませんよね。

特に学資保険は10年以上加入することになるので、誰にでも保険料が払えなくなる可能性はあります。

支払いが難しくなった時、多くの方は途中解約をしてしまうのです。

しかし、保険料の払い込みが終了する前に解約すると、それまでの支払額の一部しか戻ってきません。

どの学資保険に加入するとしても、途中解約は避けるべき。

では、保険料の支払いが難しくなった時、どうすればいいのでしょうか?

まず検討してもらいたいのが、払い済み学資保険へ変更すること。

これはそれまで支払っていた保険料で保障を確定して、その後の保険料の支払いを止めることです。

例えば、受け取り総額200万円で加入したものの、100万円分支払った状態で払い済み学資保険へ変更するとしましょう。

すると、受け取り総額は200万円から100万円になり、保険料の支払いはなくなります。

この方法なら、途中解約で大損するリスクはありません。

2つ目の対処法が、契約者貸し付けを利用すること。

保険会社がそれまで支払った保険料を担保に、一定金額を契約者に貸してくれる制度です。

急にお金が必要となった時に活用を検討するといいでしょう。

しかし、利子が発生して借りた額以上のお金を返済しないといけないため、あまりおすすめできる方法ではありません。

大切なことは、無理のない保険料設定をしないことです。

記事では返戻率を高めるために、保険料払い込みは10歳や15歳で終了するのをおすすめしましたが、負担になりそうなら18歳でも問題ありません。

毎月の保険料負担を減らす主な方法は次の通り。

・払込期間を長くする
・受け取り総額を減らす

支払総額こそ増えますが、毎月の負担は軽くなります。

途中解約しなくてもすむように、保険料はじっくりと検討してください。

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

ソニー生命と明治安田生命の学資保険は、どちらもシンプルな保障で、高い返戻率が魅力の人気商品です。

どちらを選ぶか迷った時、考えてもらいたいのが次の3つ。

・学資金受け取り時期
・保険料払い込み期間
・大学入学年の受け取り額資金額

ソニー生命の方がプランと払い込み期間の選択肢が豊富でしたね。

一方、明治安田生命学資保険はⅢ型よりも学資金受け取り回数が1回少ないため、大学入学年の学資金額が多くなるという特徴がありました。

貯蓄性だけ見れば、ソニー生命学資保険が一番ですが、ベストな選択肢は家庭によって異なります。

受け取り金額や時期なども検討して、あなたに合った学資保険を選んでください!

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